JUNKAPPLE

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丸図Tシャツ

シンプルこの上なく丸のみを描きました。シンプルゆえに存在感あります。

5.0ozの程よい厚さとキレイなシルエットが特徴。綿100%で、天竺編みによる横方向へのストレッチが効く上に、インクジェットプリントによりプリント部分もゴワゴワしないしなやかな着心地のTシャツです。。
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¥3,600
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STORY
「穴の底の穴」

穴を掘っています。
恨みある者を陥れるための穴です。
怒りを力の糧として、身の丈の二倍程掘り進めた頃でしょうか。

ふと空を見上げました。

そこにはいつもより身の丈の二倍分高く、丸く切り取られた空がありました。
雲の流れによって絶えずその姿を変える丸い空をぼんやりと眺めていると、
憎む者のために必死になって穴を掘っていることが馬鹿々々しく感じました。
自然と涙があふれ、それは恨みや怒りを流し去ってくれるのでした。

他人を陥れるために、こんなものをこさえてしまった自分への戒めとして、
自らその穴に落ちることにしました。
目を固くつむり、思い切って飛び込みました。
しかし、落ちないのです。
というのは、落ちてはいるのに底にぶつからないのです。
恐る々々目を開きました。

すると、穴の底に達しようしたその時、そこにまた穴が空いてしまうのでした。
穴の底に穴。その底にまた穴。
その繰り返しです。

速度を増しながら落下する中で、身をよじって意味のない抵抗をしました。

無駄な抵抗も諦め、いくつの穴を繰り返した頃でしょうか。
新たな穴に落ちるたびに身の穢れが少しずつ落ちていくことに気がつきました。
穢れが落ちきったと感じた頃には、その速度は計り知れないものになっており、
身体は元の形を失い、球のようなものになっているような気がしました。
果てしない速度の中で、次第に意識は遠のき、
球のようになった身体も徐々に小さくなっていくのでした。

意識と身体の形すら失おうとしたその時、
落下は、跳ねるように上昇へと転じました。
落下時の加速とは逆に、減速と共に上昇し、
やがて雲より遥かに高いところでぴたりと止まりました。

そこから小さくなった丸い地球を眺め、
世界のあらゆる凸凹も、恨みあった者も、自分も、あの小さなまん丸の一部なのだな。
などと思ったりしました。

しかし、もうそんなことはどうでもよく、
あの小さな丸へ戻ろうか。
それとも、今のこの場所を眺められるどこか遠くを探そうか。
そう悩むのでした。
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